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悪人 [book] [~'23 国内編]

吉田修一/朝日新聞社/お薦め度 ★★★★★ 

芥川賞作家によるミステリー!?

大当たりの朝日新聞、本書と桐野夏生の「メタボラ」、朝刊と夕刊の連載だったようです。

九州を舞台に、お国訛りをふんだんに、著者の出身は長崎、男と女の逃走劇を描いた作品。若い女、保険外交員、が殺され、ひとりの男が捜査線上に、その男と出逢う女、ふたりの逃走劇が始まる。

逃げ惑う二人とそれぞれの家族-殺された女の家族、男の家族、逃走劇の女の家族-をしっかりとした筆で書き込んだ一冊。

逃走劇はいつしか純愛劇へ。帯にあるように、「幸せになりたかった。ただそれだけを願っていた」

追伸:帯にある文章はミステリーではなく芥川賞のにおいがする!?


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