北村薫/文藝春秋/お薦め度 ★★★★
「街の灯」に続くシリーズ第二弾
主人公は士族出身のお嬢さん、花村英子と、新しく運転手として花村家にやってきた、別宮みつ子こと「ベッキーさん」。
前作から一年、昭和八年。ますます不透明感を増す時代にあって、凛と咲くふたつの華、英子とベッキー。
昭和八年の大きな出来事といえば、満州国を認めない国際連盟を脱退、日本は “世界の孤児” になることを選択したと同時に、素直に思っていることを口に出来ない世になりつつある時でもあった。そんな時代背景が事件のメッセージ性をより濃くしている。
北村ワールドにどっぷり浸ってください!
2007-06-23 10:42
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