チャンスは2度めぐる [book] [~'23海外編]
ジェームズ・パターソン/角川書店/お薦め度★★★★
女性殺人捜査クラブ、なんとも凄い名前!
メンバーはサンフランシスコ市警察殺人課警部補、リンジー。サンフランシスコ市検死局主席検死官、クレア。<クロニクル>紙記者、シンディ。地区検事補、ジルの四人。
最愛の恋人を失い、無為無策な日々を送る主人公、リンジー。悲惨な事件が彼女を否応なく現場へ引き戻す。その事件とは、聖歌隊の練習を終えた黒人少女がライフルの一斉射撃で命を奪われるというものだった。
数日前に起きた事件現場同様、犯行を誇示するシンボルが残されたいた。その被害も黒人だった。人種差別殺人事件か!?
あざ笑うかのように、第三、第四の殺人が起きる。四名の怒りは頂点に達する。
こう書いてしまうとハリウッド的な痛快活劇かと思われてしまうが、実はそうではない。リンジーの心の痛み、ぐうたらな父親の不器用な愛情表現としっかり読ませる部分も準備されている傑作ミステリー。
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