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女王様と私 [book] [歌野晶午]

歌野晶午/角川書店/お薦め度★★★★

「真藤数馬のうんざりするような現実」、「真藤数馬のめくるめく妄想」、「真藤数馬のまぎれもない現実」の三部構成。

うざったい「オタク」、無職で親のすねかじり、もちろん独身、44歳の真藤数馬。ある日、日暮里で「女王様」に出逢う。女王様は来美、12歳。なんともすごい設定。

来美の同級生が次から次へと殺されていく。事件解明に乗り出す数馬だが、女王様の発言をことごとくくつ覆す事実が明らかになっていく。女王様が数馬を陥れようとしているのか・・・!? いつしか数馬が犯人として警察に御用となってしまう。

結末の裏庭から死体が発見される件は、なんとも現実的。最近頻発する「幼児誘拐殺人」犯の内面の一部をコミカルなタッチで描いているように思える。題材としてはシリアスだが、コミカルな語り口が救い。

あまり評判が高くないようだが、わたし的にはGood!


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