暗く聖なる夜 [book] [マイクル・コナリー]
マイクル・コナリー/講談社/お薦め度★★★★★
2004年、桐野夏生/「OUT」がMWA賞にノミネートされ話題となった。本書も時を同じく同賞にノミネートされたが、著者・マイクル・コナリーはMWA賞の会長を務めているため、ノミネートを辞退。同年の受賞作は、「甦る男」/イアン・ランキン/早川書房だった。
前作「シティ・オブ・ボーンズ」ではハリウッド署殺人課刑事だったが、すでに退職、現在は私立探偵。刑事時代の心残りな事件、四年前の殺人事件と200万ドル強奪事件、がハリー・ボッシュを動かす。
単独で捜査を再開した途端、ロス市警・FBIから大きな圧力、警告を受けるはめになる。ハリーの情報源は寝たきりの元刑事、ロートン。FBI捜査官、バンクLAの従業員・警備部長、弁護士、新聞記者、元・妻をも巻き込んだ事件の糸は複雑に絡み合う。
テンポといい、謎解きといい、結末といい・・・愉しめる一冊。流石、MWA賞ノミネート作品!
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