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九月が永遠に続けば [book] [~'23 国内編]

沼田まほかる/新潮社/お薦め度 ★★★★

第五回ホラー・サスペンス大賞受賞作。大賞は新潮社、特別賞は幻冬舎から出版される。歴代の大賞は、第一回、「そして粛清の扉を」/黒武洋、第二回、「リカ」/五十嵐貴久、第三回、「人形」/佐藤ラギ、第四回、「奇跡の夜」/高田侑。

水沢佐和子のもとへ別れた夫、雄一郎から電話が入る。娘の冬子が自動車教習所の教官、犀田と付き合っているようだ。その教官の教習を受けたことがないか、というものだった。佐和子と犀田の関係を知っているかのように・・・

そんなある日、最愛の息子、文彦が失踪する。ゴミすてに行ったまま。その直後、犀田も電車事故で死ぬ。文彦と犀田の間に、何か佐和子の知らないことが・・・

雄一郎の妻、亜紗実。亜紗実の生い立ち。雄一郎との出会い。冬子と犀田の関係・・・佐和子を中心にそれらが複雑に絡み合いながら物語は進む。果たして文彦は生きているのだろうか・・・!?

ホラー・サスペンスとしては動きの少ない物語を、これだけ読ませる筆の運びはたいしたものだ。ついつい次作を期待してしまう。


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五十嵐貴久

どうも、五十嵐貴久です。本人だったりします。
拙著のご紹介、どうもありがとうございます。
さて、そんなこんなで私の新刊「パパとムスメの7日間」が、このたび朝日新聞社から発売されました!47歳のパパと、17歳のムスメの体と心が入れ替わって起きる大騒動を描いた話でございます。よかったら、試しに読んでみていただければ嬉しいです。ではでは。五十嵐貴久でした。
by 五十嵐貴久 (2006-10-21 10:54) 

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