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ダーク [book] [桐野夏生]

桐野夏生/講談社/お薦め度 ★★★★★

久々の村野ミロシリーズ。シリーズ第一弾、「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。第二弾、「天使に見捨てられた夜」。番外編、「水の眠り、灰の夢」。これも番外?連作短編の「ローズガーデン」。

ミロのデビューは32歳。今は年を重ね38歳。「40歳になったら死のうと思っている」というショッキングな書き出しから物語は始まる。

自分を裏切った男。自分が愛した男。成瀬が獄中自殺を図った。ミロはそれを知らず、六年の歳月を過ごした。村善はそれを知っていたが、ミロには知らせなかった。真実を問うため村善が住む札幌へ向かう。村善は盲目の若い女と暮らしていた。村善と口論となり、はずみで義父を死なせてしまう。救急車を呼べば、心臓発作はなんとかなったはず・・・

ここから、いままでにない破天荒な方向へミロは向かう。これ以上は言えません・・・

本書はミロシリーズの集大成でもあり、これからもミロを書き続けるという桐野の強いメッセージです。ファンならずとも一読あれ!


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コメント 2

ピカチュウ

ミロ・シリーズ、「ダーク」の良い意味での破天荒な展開で、今後どんな展開をしていくのかわかんなくなった。
次回作が楽しみなシリーズですね。
by ピカチュウ (2005-03-20 23:22) 

chi-noji

はじめまして!↑ピカチュウさんのとこから飛んできました☆
私も桐野作品大好きです。ほんとこれはミロシリーズの集大成ですよね。
ただ、本がでかくて・・・通勤電車で苦労したのを覚えてます・・・
by chi-noji (2005-03-21 01:23) 

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