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クライマーズ・ハイ [book] [横山秀夫]

横山秀夫/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆

1985年、8月12日に起きた日航123便、御巣鷹山墜落事故で運命を翻弄される地元新聞記者たち、著者も上毛新聞の記者だった、と主人公・悠木。

未曾有の巨大事故、初体験の全権デスク、社内の確執、親子関係・・・物語的に大きな意味をもつ同僚の元クライマー、安西との果たせぬ約束―墜落事故で衝立岩にのぞむことができなくなり、山とは関係ない歓楽街で一人倒れた安西―凝縮された時間の中で、悠木の運命は追い詰められていく。

著者の十八番、警察小説と違い、落としどころがノンフェクション的に見えてしまう。わたし的にはもっともっと警察小説を窮めてほしい。この題材だと、ついつい山崎豊子の「沈まぬ太陽」を思い出してしまう・・・


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