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巷説百物語 [book] [京極夏彦]

sample82.jpg京極夏彦/角川書店/お薦め度 ★★★★☆ 

第百三十回 直木賞受賞作

矢作剣之進-旧幕時代は南町奉行所見習同心、現在は出来たばかりの東京警視庁一等巡査。
笹村与次郎-元は西国小藩、北林藩の江戸詰め藩士、今は加納商事なる貿易会社に奉職。
倉田正馬-旗本の次男坊、徳川方の重臣を父に持つ箱入り息子、しかも洋行帰りというハイカラ。
渋谷惣兵衛-与次郎同様北林藩の出身、山岡鉄舟に剣の手解きを受けたという豪傑で、維新後は町道場を開いている。
一白翁-薬研堀界隈に九十九庵なる閑居を構える老人。
小夜-一白翁の身の回り世話をする遠縁の娘。

時代は江戸から明治へ。以上の人物が登場する連作短編集。

見事なまでの形式美(物語の進行をフォーマットしている。そういう意味での形式美)。怪を語って俗(現世)が暴きださす。書き手としては結構辛いことだと思うが、京極自身が結構たのしんでいたりして・・・


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