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犬はどこだ [book] [米澤穂信]

米澤穂信/東京創元社/お薦め度★★★★

初めて手にする作家。ある雑誌のインタビューで、

「そもそもミステリーを書くようになったキッカケは?」
「・・・北村薫先生の存在が大きいかと思います。『六の宮の姫君』という作品があるのですが、ものすごく感銘を受けました・・・これは芥川龍之介が遺した少し謎めいた言葉をめぐる小説なのですが、トリックと言うよりも、設定やテーマの部分に関して”ミステリーというのはこういうこともできるのか!”と、強い衝撃を受けました」
「北村薫さんのほかに、影響を受けた作家はいますか?」
「・・・泡坂妻夫先生などは短編も長編も本当に好きな作品が多いですね。北村先生もそうですが、ミステリーとしての精度もさることながら、文章がすごく綺麗でしっかりしているところがツボで。逆に、文章に魅力がないと、ちょっと寂しいなと思いますね」

わたしの大ファンである「北村薫」と「泡坂妻夫」に傾倒していると聞いたからには、手にせざるを得ません。ということで・・・

都会暮らしのストレスに敗れ、田舎へUターンした主人公・紺屋長一郎、そこではじめた「犬捜し専門」の探偵事務所、幼馴染のはからいで舞い込んだ仕事は、「姿を消した孫娘の捜索」、と「掛け軸の言葉の意味を探る」。押しかけパートナーのハンペーと共に謎解きに乗り出す。

今後注目をしていきたい作家のひとり!?シリーズ化されるようなので第二弾にも期待したい。


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