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死角 [book] [マイクル・コナリー]

sample2.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★☆

ハリー・ボッシュ・シリーズ第13弾

西の横綱ジェフリー・デーヴァー、東の横綱マイクル・コナリー。2010年はマイクル・コナリーの「エコー・パーク」に軍配が上がりました。

未解決事件班から殺人事件特別捜査班へ異動になったボッシュの初仕事は、後頭部に二発の銃弾を撃ち込まれた死体。新しい相棒、イグナシオと事件現場へ。

被害者は医学物理士、がん治療のために「セシウム」を管理する立場にあった。

拘束された医学物理士の妻と「セシウム」が取引材料にされたことが判明。それらにテロリストが絡んでいると睨むFBI戦術諜報課が捜査に割り込んでくる。レイチェルも一員として事件に関わることになる。

殺人犯を挙げたいボッシュVS「セシウム」を回収したいFBIの戦いの火ぶたが切って落とされる。

目まぐるしく変わる展開、二重三重に張り巡らされた伏線、結末の捻り・・・どれをとっても第一級のエンターテインメント!


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エコー・パーク [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★★

ハリー・ボッシュ・シリーズ第十三弾

一気読み間違いなし!

十三年前、ボッシュが手掛けた未解決事件、ブーメランのようにボッシュのもとへ帰ってくる。

エコー・パーク地区でバラバラの死体を車乗せた男が逮捕された。男の弁護士は九件の殺人事件と引き換えに死刑免除の司法取引を申し込む。

十三年前、失踪したの女性の死体遺棄現場の検証でまんまと男に逃げられるボッシュ、しかも相棒は重傷を負ってしまう。

ボッシュが本ボシとにらむ男と逃走した男。違和感を覚えるボッシュ。FBI捜査官、レイチェルとともに動きだす。

アナログで人間臭いボッシュが暴き出す真実の結末とは如何に!?

十二分に愉しめる一冊。さすがマイクル・コナリー!


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リンカーン弁護士 [book] [マイクル・コナリー]

sample3.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★ 

初のリーガル・サスペンス

ビッグ3(今や死語!)のひとつ、フォードの高級車、リンカーン。事務所を持たずリンカーンの後部座席を事務所代わり、こまめに仕事をとり、報酬を稼ぐ刑事弁護士、ハラー。

今回の依頼人は、ランクAの報酬を稼げそうな金持ち。出会い系バーで引っ掛けた商売女に対する暴行容疑。

零細弁護士事務所?にとってはおいしい話、意気込むハラー。しかし、おいしい話には裏が・・・

「最終弁護」/スコット・ブラッド/早川書房で「無実の依頼人に出くわしますように」と祈る刑事弁護士が出てきました。公判中に依頼人からのとんでもない事実を伝えられるはめに陥るハラー。一発逆転はなるのでしょうか。

著者、初のリーガル・サスペンス。さすがコナリーですね。年内にハリー・ボッシュの新刊も出るようです。


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終決者たち [book] [マイクル・コナリー]

マイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★ 

ハリー・ボッシュ・シリーズ第十一弾!

刑事→私立探偵→刑事。このプロットがすべてを物語る。安定感抜群のシリーズ。

ロス市警・未解決事件班へ復職、なんとも大胆な設定!市警の組織に順応しようと努力するハリーを見て、可笑しさをおぼえてしまうが、相棒のキズミンが黒子になってフォローする姿もほほえましい。

17年前に起きた少女殺人事件の再捜査に乗り出すふたり、事件を追う姿はハリーそのもの。

シリーズ第十一弾、いまなお衰えを知らないハリー・ボッシュ、バッジと銃を取り戻した男の生き様をしっかり見て欲しいものだ。


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わが心臓の痛み [book] [マイクル・コナリー]

マイクル・コナリー/扶桑社/お薦め度★★★★★

クリント・イーストウッドが映画化

心臓移植を受けた元FBI捜査官テリー・マッケレブ、彼のもとに現れたひとりの女性、マッケレブの心臓は私の妹のものです、と。彼女はコンビニ強盗に遭い命を落としました。未だに犯人は捕まっていません。

術後まもないマッケレブだったが単独捜査に乗り出す。捜査官時代のネットワークを駆使、隣人、バディ・ロックリッジをお抱え運転手として雇い、情報を丹念に積み上げる。

情報の束から同じような未解決事件が浮かび上がってくる。元同僚たちの支援も得ながら、仮説をたて、検証を繰り返すマッケレブ。

ドナーの痛みは自分の痛み、ドナーの心臓で生かされている自分・・・そんな「わが心臓の痛み」が犯人を追い詰める。

最新刊「天使と罪の街」の前編。そんなことは気にせず愉しんでほしい。


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天使と罪の街 [book] [マイクル・コナリー]

マイクル・コナリー/講談社/お薦め度★★★★

ハリー・ボッシュ・シリーズ第十弾!

前作の復習―「シティ・オブ・ボーンズ」ではハリウッド署殺人課刑事だったが、すでに退職、現在は私立探偵。刑事時代の心残りな事件、四年前の殺人事件と200万ドル強奪事件、がハリー・ボッシュを動かす。単独で捜査を再開した途端、ロス市警・FBIから大きな圧力、警告を受けるはめになる。ハリーの情報源は寝たきりの元刑事、ロートン。FBI捜査官、バンクLAの従業員・警備部長、弁護士、新聞記者、元・妻をも巻き込んだ事件の糸は複雑に絡み合う―

恩義ある元FBIプロファイラー・テリー、その妻からの依頼は、心臓移植を受けた夫の死とドナーの死の真実。テリーの足跡を丹念に追うボッシュ、PC内のファイルの示す先はラスヴェガス。

一方、連続殺人犯「詩人」事件で割を食ったFBI捜査官・レイチェル、こちらも「詩人」の餌としてヴェガスへ呼び出される。

ヴェガスからクリア、「天使の街」と言われる売春街、そしてロスへ。「詩人」の策略に翻弄されるボッシュとレイチェル。巻末のスリリングな展開は如何にもハリウッド的だが、捻りのきかせ方は流石としか言いようがない。

今回も十分に愉しんでいただけるはず!


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暗く聖なる夜 [book] [マイクル・コナリー]

マイクル・コナリー/講談社/お薦め度★★★★★

2004年、桐野夏生/「OUT」がMWA賞にノミネートされ話題となった。本書も時を同じく同賞にノミネートされたが、著者・マイクル・コナリーはMWA賞の会長を務めているため、ノミネートを辞退。同年の受賞作は、「甦る男」/イアン・ランキン/早川書房だった。

前作「シティ・オブ・ボーンズ」ではハリウッド署殺人課刑事だったが、すでに退職、現在は私立探偵。刑事時代の心残りな事件、四年前の殺人事件と200万ドル強奪事件、がハリー・ボッシュを動かす。

単独で捜査を再開した途端、ロス市警・FBIから大きな圧力、警告を受けるはめになる。ハリーの情報源は寝たきりの元刑事、ロートン。FBI捜査官、バンクLAの従業員・警備部長、弁護士、新聞記者、元・妻をも巻き込んだ事件の糸は複雑に絡み合う。

テンポといい、謎解きといい、結末といい・・・愉しめる一冊。流石、MWA賞ノミネート作品!


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シティ・オブ・ボーンズ [book] [マイクル・コナリー]

マイクル・コナリー/早川書房/お薦め度 ★★★★

2003年MWA賞最優秀長篇賞ノミネート作品。2004年も「Lost Light」で最優秀長篇賞にノミネートされたが、現MWAの会長のためノミネートを辞退。MWA賞の常連!?

犬がくわえてきた人骨らしきもの。鑑定の結果、20年以上前の少年の骨とわかる。死因は頭蓋骨骨折。長期間にわたる虐待の跡がみられる。

ハリウッド署、ハリー・ボッシュが捜査にあたる。逮捕歴のある児童性愛者宅を訪ねたことが新聞社にリークされ、性愛者は自殺するはめに。いきなりピンチに見舞われる主人公。おまけに新人女警官との関係もリークされ、署内で窮地にたたされる。その結末や如何に・・・

文中、主人公が彼女の質問に答える。「じゃあ、あなたはなんのために署にいるの?」「職務、かな・・・えらぶったり、英雄を気取っているんじゃない。ただ、時折やってくる、この腐れきった世界をまともにするチャンスのために」

この台詞が本シリーズ、社会派ハードボイルド?、を象徴しているではないだろうか。何冊か手にしてみたいシリーズ。


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