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渇きの地 [book]

sample5.jpgクリス・ハマー/早川書房/お薦め度 ★★★★

CWA最優秀新人賞受賞作

一年前に悲惨な事件、牧師が銃を乱射五人を殺害、の後追い取材のため派遣された新聞記者のマーティン。

牧師のバイロンは住民の間では人気があったが、唯一の汚点は小児性愛者として告発されていたことだった。

なぜ牧師が凶悪犯罪人に変貌したのかという動機の解明が不十分なまま一年が経過してしまった。

マーティンの使命は時の経過で住民の心は癒されたのかを記事にすることだった。手始めに牧師を射殺した若い警官のインタビューから町を歩きはじめる。

マーティンは意図しないうちに、さまざな出来事に深くかかわっていた。町の鼻つまみ者を森林火災から救い、交通事故を起こして同乗者を死なせた少年の命を救った。そのあと、警察官を自殺に追いやったと非難され、全国ネットのテレビで晒し者にされた。さらに捜査をかく乱した罪で告発された女性の保釈保証人になった。その直後いたいけな男児の命を救った・・・

どういうわけか、偶然のなせる業で、マーティンはめくるめく出来事の中心人物となっていた。

兎に角、おてんこ盛りの話をどうやって終息させるのか、道筋が見えない。ここが著者の狙い?なのか・・・シリーズ第一弾としては及第点!?次の邦訳を待ちたい。



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