だからダスティンは死んだ [book] [ピーター・スワンソン]
ピーター・スワンソン/東京創元社/お薦め度 ★★★★
超絶サスペンス
ブロック・パーティーで知り合った隣人の二組の夫婦、ヘンと夫のロイド、マシューと妻マイラ、ヘンとロイドは引っ越してきて二ヶ月、マイラに招かれディナーを共にする。
部屋を案内され、マシューの書斎でヘンが目にしたのは、二年半前の未解決事件、ダスティン・ミラー殺人事件、で持ち去られた?ジュニアオリンピック、エペ、三位のトロフィーだった・・・
マシューに固執するヘン、その一方でトロフィーを見た時のリアクションで感付いたことを悟るマシュー。
マシューを尾行するヘンが遭遇したのはマシューが男を殴り殺す現場、警察にふたつの事件を話すものの、真剣に話を聞こうとしない警察。ヘンの病状、躁鬱症、とヘンが起こした過去の事件が起因していた。
犯人は明らかなのに・・・殺人者マシューに抱く安心感、夫、浮気をしている、ロイドに抱く不信感、マシューを疑うマイラ、マシューの弟リチャードの出現で更に物語は混迷の度を増す。流石、ピーター・スワンソン!
最後の最後で邦題の「だからダスティンは死んだ」が明らかになる手の込んだミステリーだ。
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