ボンベイのシャーロック [book] [~'23海外編]
ネヴ・マーチ/早川書房/お薦め度 ★★★★
歴史ミステリー+冒険小説
主人公、ジェイムズ(ジム)・アグニホトリ大尉は病院で三十歳になった。負傷から回復という、時間のかかる、飽き飽きするような仕事?をこなすうち、ある記事が頭から離れなくなった。
それは二人の若い女性が昼日中に大学の時計塔から転落死した事件だった。
新聞の続報は「世紀の裁判、悪党どもは無罪釈放」、つまり、法廷の判断は自殺だった。それに対して被害者の夫であり兄であるアディ・フラムジーが編集部宛に書いた手紙に心を揺さぶられ、事件の真相を知りたいと願う。
退院後、新聞社に就職、記者として事件を調べようとする過程で取材でアンディと話すうち、探偵としてアンディに雇われることになる。
時代はイギリスがインドの統治に乗り出したころ、治安の悪い地方でシャーロック・ホームズばりの変装で目くらまし、情報を収集するジム、やがて思ってもみない大冒険に巻き込まれることになる。
歴史ミステリー+冒険小説+恋愛小説、わたし的には好きな一冊。
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