黒牢城 [book] [米澤穂信]
米澤穂信/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★
戦国ミステリー
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠もった荒木村重、和睦のために有吉城へ遣わされた黒田官兵衛、和睦は不成立、官兵衛は土牢に幽閉される。所謂、<有岡城の戦い>。
城内で起こる不可解な事件、真相究明にあたる村重は土牢の官兵衛を訪ね、事件のあらましを語り、アームチェア・ディテクティブ?官兵衛の意見を聞く。
四章仕立て、一章から三章までは安楽椅子探偵の面目躍如となるが、最後の四章は軍師・官兵衛VS城主・村重の軍議、官兵衛の企ては如何に!?
土牢の中で難事件を射抜く官兵衛、このプロットが本書の肝、著者のアイデアにあっぱれ!
新たな時代小説の書き手の誕生!?
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