越境者 [book] [C・J・ボックス]
C・J・ボックス/東京創元社/お薦め度 ★★★★
ジョー・ピケット・シリーズ第十三弾
ルーロン知事の取り計らいで猟区管理官として復職したピケット、新たな肩書は<行政府特別連絡担当>、知事は善意あふれる親切な牧場主、ピケットは問題解決のため雇われた用心棒、いわばカウボーイ偵察員!?
ルーロン知事からの指令は、謎の大富豪、テンプルトン、が貧困に陥っている地域のほとんどを買上げ、ひきこもった生活をしている。FBIは彼が一種の極めて高額な暗殺ビジネスを運営していると考えている。現場調査官としてそれを確かめてほしい、と。直接状況に巻き込まれることなく・・・
旧知のFBI支局長からレクチャーを受け、友人のネイトらしい人物の画像も含め、単身で出発するピケット。現地の猟区管理官ラッタと合流、情報収集を開始する。
閉鎖的な村社会、村人の多くがテンプルトンからなんらかの恩恵を受けている。真っ向勝負を避けなければならないピケットだったが、ついついいつもの姿が・・・
ピケットらしい物語ではあるが、一番の驚きはテンプルトンの新しい恋人、何と何と・・・
ピケットとネイトの共演も久しぶり。相変わらず愉しめるシリーズ。次作のイントロの伏線が既に。
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