ローンガール・ハードボイルド [book]

コートニー・サマーズ/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞YA部門賞

ニューヨークWNRKラジオのプロデューサー、ウェスト・マクレイの新企画「ザ・ガールズ」は一人の少女の死から始まった。

人口８００人の小さな町で一人の少女、マディが行方不明の３日後、絞殺死体で発見された。祖母代わりのメイ・ベス・フォスターの話を中心に企画は進められていく。

そんな折り、マクレイにメイ・ベスから電話が入る。三ヶ月前、警察から連絡があり、二ヶ月前から行方不明のマディの姉、セイディの所持品を載せた車が発見された。マクレイがメイ・ベスの最後の希望だった。もうひとり死なせるわけにはいかないの、と・・・

母親は男出入りの多い女だった。セイディの記憶に残っていた男は三人、そのなかのひとりがマディを殺した！？その男を殺すためひとりで旅に出たのだった。

セイディの復讐劇とマクレイの番組が並行して語られる。セイディの綱渡りの追跡行とマクレイの冷静なセイディの捕捉と整理が交わるとき、明らかになる真実とは・・・

セイディの追跡行はホット、マクレイの分析と整理はクール、このホット＆クールが本書の肝。追跡行だけでは息がつまってしまう。

最近、この手のミステリーが多いようだ。

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