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修道女の薔薇 [book] [キャロル・オコンネル]

sample1.jpgキャロル・オコンネル/東京創元社/お薦め度 ★★★★

マロリー・シリーズ第12弾

マロリーのもとへひとりの修道女を捜してほしいとの訴えが・・・修道女は数日後、市長官邸の正面階段下に置かれた四死体の中から見つかる。

時を同じく、修道女の甥と思われる盲目の少年が誘拐され、ある男のもとに囚われていた。

囚われの身の少年ジョーナは最愛の叔母アンジーの声を聴き、時にはアドバイスをもらい、監禁生活を行きのびようとする。不思議な鈴の音、漂う薔薇の香り・・・アンジーを彷彿させるそれらのものがジョーナを勇気づけ、犯人を恐れさせる。

マロリーらはアンジーとジョーナの連続誘拐殺人事件の捜査過程で、アンジーの様々な貌が明らかになり、その存在感は益々大きくなる。

死者が大きな力を持ち、生者を支える。オコンネルらしいプロット。それに強欲なエゴが作り出す冷徹な犯罪が合わさったマロリー・シリーズ最新刊。

いつにも増してなかなか頁が進まない一冊!


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