励み場 [book] [青山文平]
青山文平/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★
直木賞受賞後、第一長編!
名子:江戸時代以前は全国いたる処に武家の領主がいて、争っていた。その争いの時代が終ったときに、大名として勝ち残った者以外の領主たちは大名の家臣となって領地をあきらめるか、武家の身分より領地をとって百姓になるか選択を迫られた。領地をとって土着した、その昔の領主の家臣が名子。
150年近く経った延亨の世では、名主と名子に武家を重ねるものなどいないし、一般の農民より一段低く見られていた。
名子から武家に身上がろうとする笹森信郎、名子は名子でもちゃんとおした名子?の智恵、江戸に出て三年、未だ身あがっていない。そんな折り、上司の直々の命により上本条村にひとり出向く。そこで出逢った名主久松家の当主、身代をなげうって飢饉から農民を救った、真実を吐露され己の本来の励み場、己の持てる力のすべてを注ぎこむのに足りる場処、を見出す信郎・・・
智恵をめぐる姉、多喜、父、理兵衛の家族愛、同じ名子同士?の夫婦愛、真の励み場を見つけた信郎の決断・・・心にしみる一冊、青山文平の語りが冴えわたる!
直木賞受賞後、第一長編!
名子:江戸時代以前は全国いたる処に武家の領主がいて、争っていた。その争いの時代が終ったときに、大名として勝ち残った者以外の領主たちは大名の家臣となって領地をあきらめるか、武家の身分より領地をとって百姓になるか選択を迫られた。領地をとって土着した、その昔の領主の家臣が名子。
150年近く経った延亨の世では、名主と名子に武家を重ねるものなどいないし、一般の農民より一段低く見られていた。
名子から武家に身上がろうとする笹森信郎、名子は名子でもちゃんとおした名子?の智恵、江戸に出て三年、未だ身あがっていない。そんな折り、上司の直々の命により上本条村にひとり出向く。そこで出逢った名主久松家の当主、身代をなげうって飢饉から農民を救った、真実を吐露され己の本来の励み場、己の持てる力のすべてを注ぎこむのに足りる場処、を見出す信郎・・・
智恵をめぐる姉、多喜、父、理兵衛の家族愛、同じ名子同士?の夫婦愛、真の励み場を見つけた信郎の決断・・・心にしみる一冊、青山文平の語りが冴えわたる!
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