夢裡庵先生捕物帳 飛奴 [book] [泡坂妻夫]
泡坂妻夫/徳間書店/お薦め度 ★★★★
ユーモア・ミステリーの一番手、泡坂先生の時代劇!
北町奉行の同心で、本名を富士宇衛門。この男、身形にはとん着ないと見えて、月代と無精ひげを伸ばし、髷は横に傾いている。黒絽の羽織は色が褪せてしかもよれよれだった。表特(善行をあらわす号)を夢裡庵という。荒木無人斎流柔術の達人で文もよくする。古風を尊び、曲がったこと柔弱でちゃらちゃらしたことが大嫌い。
著者お得意の連作短編集。余分なことはすべて省いた洒脱なミニマリズム!
海外にも著者同様、ユーモア・ミステリー、癒し系ミステリーの旗頭と呼ばれる作家が何人かいます。「サム・ホーソンの事件簿」のエドワード・D・ホック、「庭に孔雀、裏に死体」のドナ・アンドリューズ、「スイート・ホーム殺人事件」のクレイグ・ライス、「フェニモア先生、墓を掘る」のロビン・ハザウェイ・・・
今の時代だからこそ、この種のジャンルは欠かせない!?
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