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湖底のまつり [book] [泡坂妻夫]

sample1.jpg泡坂妻夫/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

BOOK1お薦めの一冊

「紀子」、傷心の一人旅、山間の村で、急に増水した川に流され、ロープを投げ助けてくれた晃二とその夜結ばれる。翌朝、晃二の姿は消えていた。

「緋紗江」、山間の村、ダム工事の測量士補、休日、急に増水した川に流され、ロープを投げ助けてくれた晃二とその夜結ばれ、結婚することを約束する。

「粧子」、「Pを殺してわたしも死ぬ・・・ママごめんなさい」、とノートに、白づくめで山間の村へ、途中で晃二に拾われ、自宅へ、ジュースを飲んだあと姿を消す。その日、晃二が毒殺され発見される。

三つの物語があたかも騙し絵のジグソーパズルのように、1ピースづつ埋められていく様は「見事」としかいいようがない。完全無欠の騙し絵!

泡坂妻夫といえば手妻師、2001年度「このミス・・・」では「奇術探偵 曾我佳城全集」が国内編一位を獲得、本書はそれより遡ること20年、何ともすごい作家ですね!


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