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シャーロック・ホームズ対伊藤博文 [松岡圭祐]

sample1.jpg松岡圭祐/講談社/お薦め度 ★★★★☆

ホームズ物語

BSプレミアムで「シャーロック4」が放映されたばかり。「シャーロック3」の特別編「忌まわしき花嫁」の導入部と同じ悪の帝王モリアーティ教授を滝つぼへ突き落すシーンから物語は始まる。

シャーロックも滝つぼに一緒に落ち、死亡したことになっている。ほとぼりが冷めるまで兄が用意した案は、密航、向かう先は横浜、伊藤博文の自宅を訪ねよということだった。

シャーロックが伊藤博文から依頼された事件とは、ロシアのニコライ皇太子が巡査に襲われ負傷した「大津事件」の解明、巡査はすでに裁判にかけられ無期懲役になっていた。

当時の列強国、特にロシア、と日本のパワーバランスは、いつ戦争が起きてもおかしくない状況下にあった。4ヶ月前に起きた「大津事件」、ロシアの寛大な処置で収まったかにみえたが、九隻のロシア艦が来航、お台場に停泊、犯人を死刑にしろと手のひらを返してきた。

シャーロックと伊藤博文がタッグを組んで真相究明にあたる「大津事件」、その裏に隠さたもうひとつの陰謀も暴きだすことに。二度美味しい仕掛けを堪能できる。

史実にシャーロックと伊藤博文らを登場させる大胆な発想に脱帽!一気読みのエンタメ小説でした。


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