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リボルバー・リリー [book] [長浦京]

sample1.jpg長浦京/講談社/お薦め度 ★★★★☆

「このミス・・・」2016国内編6位

柳広司「ジョーカー・ゲーム」+月村了衛「槐」

関東大震災の後、慎太と喬太の兄弟はお手伝いさんと秩父へ移り住む。なぜか父と母、姉は一緒ではなかった。学校で孤立するふたり、唯一の楽しみは、謎めいた人物、国松の飼っている狼ルパの面倒をみることだった。

突然、帰って来た父に熊谷へ逃げろ、この封筒は誰にも渡すなと言い置かれる。不安にかられ隠れて父の後を追う慎太が見たものとは拷問による一家皆殺し!

熊谷に向かう慎太と喬太、国松からの指示は小曽根百合を頼れということだった。

小曾根百合ことリボルバー・リリーとは、嘗て特務機関で訓練を受け、「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。慎太と百合を追うのは陸軍と賞金目当てのヤクザ!

全編、大活劇の連続、繰り返される殺戮にうんざりするのかと思いきや、手に汗握るバトルに頁をめくる手も早まる。陸軍が最後に投入した隊員数は1000人、1000人vs.2。

慎太の父は陸軍のある作戦、海外で資金運用し裏金を作る、に加担し、途中からそこで得た利益を不正蓄財していた。陸軍は不正蓄財をとり戻そうと慎太を追っていたのだ。それに手を差し伸べたのが海軍の山本五十六、海軍省までたどり着けばふたりの身柄は保障する、と・・・

何ともハチャメチャな展開だが読み出したら止まらない大々活劇小説!

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