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バサジャウンの影 [book] [~'23海外編]

sample5.jpgドロレス・レドンド/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

CWA賞ノミネート作

スペインとフランスにまたがるバスク地方、その渓谷で連続少女殺人事件が発生する。少女らはあるポーズをとらされ、恥骨にバスク地方のお菓子が置かれていた・・・

捜査の指揮をとるのはアマイア、地元出身ということで抜擢される。夫とともに叔母の家を拠点に捜査を開始する。

地元を避けていたアマイアは否応なく封印した過去に直面する。それはアマイアが9歳のときに起きた母親との事件だった。

公私ともに追い詰められていくアマイア、事件現場では神話の精霊、バサジャウン、身長が二メートル半くらいのヒトみたいな原人、森に棲み、森と一体化して、その番人をしている、の姿が目撃されていた・・・

心的障害後ストレス障害と闘いながら捜査を続けるアマイア、それを支える夫、叔母。長姉と次姉、長姉とアマイアの微妙な関係、家族の問題が物語のもうひとつのサブストリー。秀逸なスペイン・ミステリー!


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