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極限捜査 [book] [オレン・スタインハウアー]

sample1.jpgオレン・スタインハウアー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

ヤルタ・ブールヴァード・シリーズ第二弾

東西冷戦・米ソ冷戦、のはじまりの地、ヤルタ、そのヤルタ・ブールヴァード(大通り)には人民軍警察、国家保安局があり、主人公、フェレンク・コリエザール、は民警殺人課捜査官。

呑んだくれの元美術館長代理の変死、焼き殺された売れっ子画家、共産党役員夫人の失踪、終戦直後、連続殺人の捜査中に殺害された捜査官の事件・・・国家公安捜査官、モスクワから派遣されたKGB局員の監視下?で捜査は進む。

冷戦構造下の東欧警察小説なのだが、刑事として、人間として、「自己矛盾」を感じるフェレンクの存在が事件に影を落とす。

いつしかひとつひとつの事件が結びつき、更に過去の事件まで手繰り寄せる。

最新刊「裏切りの晩餐」が秀逸だったので本書を手にする・・・シリーズ第一弾「嘆きの橋」も積読中(積んで置く中)。


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