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ザ・カルテル [book] [ドン・ウィンズロウ]

sample1.jpgドン・ウィンズロウ/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★☆

「犬の力」の続編

麻薬王アダン・バレーラが脱獄した。バレーラの首に鈴をつけたのは、DEA(麻薬取締局)の捜査官アート・ケラーだった。なぜひと思いに引き金をひかなかったのか!?

バレーラはケラーの首に法外な賞金をかける一方、抗争を続けるカルテルの統合に動き始める。自身が再度王座に返り咲くために・・・

この世でバレーラを一番知っているケラーは、今度こそ引き金をひくため「生餌」としてメキシコに乗り込む。

ここから血なまぐさい一般市民をも巻き込んだ抗争が始まる。血で血を洗う戦いはバレーラ、ケラーとかかわりを持つ人間も例外ではなかった。

抗争の収拾案はただひとつ、バレーラと拮抗するカルテルを壊滅させることだった。そのためにケラーはバレーラに魂を売る。

メキシコの麻薬戦争、その市場はアメリカ。麻薬戦争終結のためメキシコに武器弾薬等を提供するアメリカ、そこには何とも皮肉な構造、アメリカ市場を継続させるためにアメリカがメキシコに援助、が・・・

前作、「犬の力」、超えの犯罪小説だ!


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