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道徳の時間 [book] [江戸川乱歩賞]

sample1.jpg呉勝浩/講談社/お薦め度 ★★★☆

本年度江戸川乱歩賞受賞作

作品より選考経過の方がおもしろい!? 

選者は五氏、有栖川有栖はイチオシ、池井戸潤は「受賞者ナシ」、石田衣良は消極的ながらもオシ、今野敏は他作をオス、辻村深月はイチオシ。講談社は当然、受賞作品なしだけは避けたい(過去に一回だけ受賞作品なしあり)。最終的に多数決の決着、3対2、薄氷の受賞。

例年であれば著者近影と受賞の言葉があるはずなのに本書にはそれがない。著者のささやかな抵抗!?

ビデオジャーナリスト、伏見の住む街で連続イタズラ事件発生、現場に「生物の時間を始めます」、「体育の時間を始めます」とのメッセージが・・・続いて陶芸家の自殺?そこにも「道徳の時間を初めます。殺したのはだれ?」との落書きが・・・

うら若き女が監督するドキュメンタリー映画の仕事が伏見のもとに舞い込む。題材は「鳴川第二小事件」、13年前、講演中の講師が5、6年生の目の前で刺殺され、犯人は黙秘を続け、「これは道徳の問題なのです」と言い残し、無期懲役刑が確定。

現在と過去の事件がどうリンクするのか?と読む進むが全くリンクしない。主人公が関わる現在と過去の単なる事件。また、13年前の事件の動機が明らかになる件は「それはないでしょう!」。


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