さよなら妖精 [book] [米澤穂信]
米澤穂信/東京創元社/お薦め度 ★★★★
最新刊「王とサーカス」とリンク?
雨宿りをしているマーヤ、ヨーゴスラヴィア出身、行くところがない、と。わたしの同級生、白河の家は旅館、二ヶ月間旅館を手伝うことに。そこから奇妙な交流が始まる。
ユーゴスラヴィアは6つ共和国で成り立っている。スロヴェニア、クロアチア、セルビア、ボスニアヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、マケドニア。1991年、血で血を洗う内戦が勃発。
マーヤと過ごした二ヶ月、マーヤは自分の帰る場所を告げず日本を去る。彼女の出身地はどこなのか?わたしたちの謎解きが始まる。
内戦問題をこういう形で物語にする著者の発想に脱帽。余韻の残る一冊!
追伸:わたしの同級生として太刀洗万智が登場するが、最新刊「王とサーカス」の主人公となんらリンクしていない。
コメント 0