悪女は自殺しない [book] [ネレ・ノイハウス]
ネレ・ノイハウス/東京創元社/お薦め度 ★★★★
ドイツミステリー
既刊の「深い疵」、「白雪姫には死んでもらう」は同シリーズ。最新刊にしてオリヴァー&ピア・シリーズの第一弾。
なかなか上手い販売戦略。シリーズとして熟成した作品をまず紹介、その後でシリーズ第一弾。前作を手にしている読者は本書も手にするはず、と。
7年間の休職から現場復帰したピアが首席警部、オリヴァーの指揮下、取組む初めての事件は上級検事の変死と展望タワーの下で発見された若い女の遺体。
上級検事は散弾銃を口にくわえていたことから自殺の線で捜査が進む。一方の若い女の遺体は獣医の妻と判明、タワーからの転落死の偽装がなされていた。
関係者からの聞き取りにより若い女の評判はすこぶる悪く、彼女を憎んでいた人物があちこちに登場する。誰が犯人でもおかしくない状況・・・
いつしか二つの事件が女を通じ交わり、セックススキャンダル絡みの事件へ。
シリーズ第一弾だけあって、主人公オリヴァーの言動も心も右往左往する様は初々しい。
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