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ラバーネッカー [book] [ベリンダ・バウアー]

sample1.jpgベリンダ・バウアー/小学館/お薦め度 ★★★★

彼女自身CWA賞受賞作家なのだが、本書でも最終候補に残る。

アスベルガー症候群は、興味、コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害。特定の分野については驚異的なまでの集中力と知識を持ち、コミュニケーションの面では、「空気を読む」などの行為を苦手とする。

アスベルガー症候群のパトリックの興味は父の事故死に起因する「死」の探究。そのために解剖学を学んでいる。

解剖学の実習で割り当てられた「遺体19番」、死因を突き止めることが学生に課せられる。心臓、脳・・・と解剖してもなかなか死因を突き止めることが出来ない。しかし、遺体から見つかったピーナッツにパトリックは興味をひかれる。

母親とのコミュニケーション、同級生とのコミュニケーションがままならないパトリックだが、「死」の探究は留まる事を知らない。

「遺体19番」の視点と「死」の探究が交互に語られ、いつしか交わり、真実が明らかになる。物語はそれだけでは終わらない・・・

ぜひ、シリーズ化してほしい作品!同級生メグとの関係も気になる。


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