闇よ、我が手を取りたまえ [book] [デニス・ルヘイン]
デニス・レヘイン/角川書店/お薦め度 ★★★★☆
探偵パトリック&アンジーシリーズ第二弾!
ハードボイルとは固ゆで卵の意味。人間や出来事を、あくまで突き放した非情な態度と文体で描く手法。ヘミングウェーの文体をいったことに由来する。とくに推理小説で、マメット、チャンドラー、スピレーンらは、ハードボイルド派の作家といわれる。
レヘインも正統派のハードボイルド派と言っていいようだ。
パトリックとアンジーはボストン生まれの幼馴染(「ミスティック・リバー」もボストンが設定の舞台だった。レヘインの好きな街!?)。私立探偵が男、パートナーが女という設定もいかしている。
大学時代、二つの講義をとったことから知り合いになった大学教授からの話は、友人がアイリッシュ・マフィアとのトラブルを抱え、息子の命が脅かされているというものだった。
マフィアに狙われている者の依頼を受けることは・・・しかし、ふたりは依頼を受けてしまうことになる。
ボストンマフィアのボス、なんとも風変わりな友人、パトリックの恋人、アンジーの旦那、消防士だった今は亡き父らが、表で裏で複雑に絡みながらデススパイラルの入り口へと向う。まさにハードボイルドそのもの!?
ある種の危険な魅力を感じさせるレヘイン。パトリックとアンジーのその後も気になる。
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