黒のクイーン [book] [アンドレアス・グルーバー]
アンドレアス・グルーバー/東京創元社/お薦め度 ★★★★
オーストリア・ミステリー
前作「夏を殺す少女」はなかなかの佳作だったが、邦訳第二弾は・・・
フリーランスの保険調査専門探偵、ホガート、が請け負った仕事とは、火事で焼失?した絵画と不明の調査員の行方だった。
早速、ウィーンからプラハへ飛ぶホガート、そこで知り合った私立探偵、イヴォナとともに事件に巻き込まれる。イヴォナの家が焼かれ、ホガートも肩に銃弾を受ける。
何者かによって火災前にすり替えられたと思われる絵画の調査をするうち、調査員が8人目の猟奇的、手首、首を切り落とされ、胸に謎のイニシャルを刻まれ、ビロードに包まれた、殺人事件の被害者だったことが判明する。
殺人事件は毎月1日に起きていることから、9人目の被害者が出るまでタイムリミットはあとわずか、、ふたりの懸命な捜査が進む。
2007年の作品なのでサプライズ的な結末ではないが、作品的には良くできている。次作にも期待したい。
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