祈りの幕が下りる時 [book] [東野圭吾]
東野圭吾/講談社/お薦め度 ★★★★
加賀恭一郎登場第十作
失踪?した母親の死を知らせる手紙を受け取り、仙台へ向かい加賀。手紙の差出人は小さなスナックを母親に任せていた女経営者。母は多くを語らず質素に暮らしていた。ただ、親しくしていた男が加賀の住所を探し出してくれた、と。
松宮刑事、加賀のいとこ、はアパートで発見された女の腐乱死体事件を担当。女の身元は早々に割れ、上京した日に同級生の女性演出家と会ったいたことが判明する。
事件はアパートの借り主と河川敷で殺されたホームレスのDNAが一致、急展開と思いきや、DNA検査に使われた歯ブラシなどが事前に仕組まれていたものだとわかり、謎は更に深まる。
加賀の母親の生きざま探しと事件がシンクロ、加賀も捜査に加わる。
女性演出家の生い立ちが事件に大きな影を落す。「悲劇なんかじゃない。これがわたしの人生」・・・「砂の器」的!?
母親の生きざまが明らかになる件は感動的だが、加賀の反応は次作へ続くとなり残念。加賀の姿が阿部ちゃん、阿部寛、にダブって見えるのはわたしだけだろうか?
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