宰領 隠蔽捜査5 [book] [今野敏]
今野敏/新潮社/お薦め度 ★★★★☆
シリーズ第六弾
「宰領」とは、とりしまり。荷物・人夫の監督。
元警察官の秘書から伊丹刑事部長に、議員の行方がわからないと電話が入る。早速、管轄の大森署署長・竜崎に内密で捜査依頼。そうこうするうちに、議員の乗っていた車が発見され、車内から運転手の遺体が・・・
そして犯人とおぼしき男から脅迫電話、マスコミに議員誘拐を公表せよ、と。脅迫電話は神奈川県下、横須賀、からかけられたものだった。
指揮本部は大森署、警視庁、前線本部は横須賀署、神奈川県警、伊丹のたっての希望で竜崎は前線本部の副部長として就く。
警視庁VS神奈川県警の意地の張りあいのなか、「ぶれない男」、竜崎の孤軍奮闘を描く最新刊。「宰領」とはなんとも巧いタイトル!
本音と建前を使い分ける伊丹、直球勝負の竜崎の丁々発止の掛け合いは見もの。最後の軽い捻り、オマケ、もあったりして・・・点数は少々甘め。
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