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暴力の教義 [book] [ボストン・テラン]

sample1.jpgボストン・テラン/新潮社/お薦め度 ★★★★

最新刊

ボストン・テランの最新刊とくれば当然期待しますよね!?

時代はメキシコ革命前夜の1910年、武器を満載した車を略奪、ひと儲けをたくらむ殺人者のローボーン、あえなく逮捕され、捜査当局との取引に応じる。その取引とは合衆国捜査特別局捜査官・ルルドとメキシコ情勢の内偵だった。

混沌とした状況下ふたり旅が始まるのだが、ルルドはローボーンが父親ということを知っているが、ローボーンは息子だと知らない。

著者独特の筆致は相変わらずだが、山場の少ない展開が惜しい。邦訳も難解だったらしく、その影響か物語が飛ぶ、レコードの針が飛ぶような、場面がいくつかあったが、テランらしい作品に違いはない。


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