転落少女と36の必読書 [book] [~'23海外編]
マリーシャ・ペスル/講談社/お薦め度 ★★★★
普段なかなか手にすることのない一冊
上下巻、800頁超の大作なのだが、上巻の後半にたどり着くのに一苦労!?
大学教授の父親・ギャレスの都合でアメリカ中を転々とする娘・ブルー、父の指導でたくさんの本を読み、たくさんの映画を観る、本書の特徴でもある注釈の多さはこのため、IQ175、成績は常にトップクラス。ハイスクールの最後の一年を南部のエリート校で過ごすことになる。
ブルーブラッズと呼ばれる5人の仲間と「映画入門」講師と過ごす未体験の人間関係、転々としたせいで人づきあいが下手、に戸惑いながら仲間に入っていこうとするブルー。
前半は女講師の私生活をめぐる仲間とブルー、後半は講師の自殺?と謎解き。前半を我慢していただければ後半は少しは愉しんでいただけるはずだが、釈然としないフェードアウトに「喝」!
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