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邪悪 [book] [~'23海外編]

sample1.jpgステファニー・ピントフ/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞最優秀処女長編賞受賞作

舞台は1905年のニューヨーク近郊の小さな町、そこで起きた猟奇的殺人事件、捜査に当たるのはジール刑事とシンクレア教授。

研究対象者が事件に絡んでいる可能があると考えるシンクレア、大学教授であると同時に犯罪学研究所の主宰者、が協力を申し出るが、1905年(明治38年)、指紋・DNA鑑定なんてない時代、ジールとシンクレアは行きつ戻りつしながら捜査にあたる。何ともじれったいような気もするが、ニューヨークの描写とあいまっていい味を出している。

明治38年と言えば日露戦争終結、ポーツマス条約調印。そんな時代の歴史ミステリー。


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