冲方丁/角川書店/お薦め度 ★★★★
ライトノベル+歴史小説
新田次郎「剱岳<点の記>」と飯島和一「始祖鳥記」を足して二で割った物語
初めて日本人の手によって編さんされた和暦、「大和暦」。二十数年をかけそれを完成させた渋川春海の物語。
日本の緯度をはかる「北極出地」事業に参加する春海の姿が「点の記」、柴崎測量官を、一途な使命感は「始祖鳥記」の幸吉を彷彿させる。
物語全体をあっけらかんとさせているのは春海のキャラ、なんとも言えないいい味を出している。また、「和算」の祖、関孝和との出会いまでの展開もおもしろい。
ライトノベル感覚の歴史小説。お薦めの一冊!
2010-04-10 13:02
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