災厄の紳士 [book] [D・M・ディヴァイン]
D・M・ディヴァイン/東京創元社/お薦め度 ★★★★
遅れてきた邦訳、第三弾
「悪魔はすぐそこに」、「ウォリス家の殺人」に続く邦訳。1971年の作品
女を手玉にとって金を稼ぐジゴロ、それを生業にするネヴィル。今回の標的はヴァランス家の次女、アルマ。父は著名な作家。
まんまとアルマを誑し込み、ヴァランス家に乗り込むネヴィル。
アルマの父から金を出させることに成功するが、忽然と姿をくらますネヴィル、事件は思わぬ方向へ向かうことに・・・
周りを取り囲む配役がいいですね。事件の真相を追う姉、アルマの元婚約者、掛かりつけの医師、今は仲たがいしている元友人の妻・・・ネヴィルひとりで出来ることではない。事件の首謀者はいったい誰なのか、謎が謎を生む。
古さを感じさせない秀作!?
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