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黒の狩人 [book] [大沢在昌]

sample9.jpg大沢在昌/幻冬舎/お薦め度 ★★★★ 

「狩人」シリーズ最高傑作!?

ここのところお疲れモードだった著者、久々の復活!?

中国人ばかりを狙う連続殺人事件、残忍な手口と脇の下に刻まれた刺青。それらが意味するものは「五岳聖山」。陰陽五行説に基づき、木行=東、火行=南、土行=中、金行=西、水行=北 の各方位に位置する、五つの山が聖山とされる。

事件を追うのは新宿署の刑事・佐江、謎の中国人で捜査補助員の毛、情報収集に自身の身体を投げ出すこともいとわない外務省職員・由紀の三人組。特に謎の中国人・毛の存在が効いている。上下巻の長篇だがあっという間に読ませる。

「影絵の騎士」では近未来を、「魔物」ではイコンを題材に新境地を狙ったのだろうが、在昌ファンを納得させることは出来なかったはず。今回は軌道修正?本来の王道を歩む大沢在昌を久々に見た。


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