ロスト・ファミリー [book] [ローラ・リップマン]
ローラ・リップマン/早川書房/お薦め度★★★★
「あの日、少女たちは赤ん坊を殺した」の作家が放つシリーズもの
2005年、MWA賞、アガサ賞、アンソニー賞最優秀長篇賞ノミネート作品。テス・モナハン・シリーズ第八弾!
女私立探偵、テス・モナハン、今回の依頼人は裕福な毛皮商人で正統派ユダヤ教徒、マーク・ルービン。幼い三人の子供を連れ、行方不明になった妻、ナタリーの捜索。
なんともシンプルな仕事と思いきや、次々と明るみに出る衝撃の過去。ナタリーの父親は受刑者、刑務所で行われていたナタリーの秘密の行動・・・
子連れのナタリーは愛人、ズィークと車で逃げていることが判明する。何不自由ない暮らしをしていたはずなのに!?
もっとなにかあるはずと思いつつ読み進むということは、完全に作者の罠にはまってしまったことを意味する。思いがけない事実が判明するまで想像力をかきたててくれる一冊。
読了後、表紙を見直してもらえれば本シリーズのエッセンスがわかるはず。実に的を得た素敵なイラスト!
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