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魔術師の夜 [book] [キャロル・オコンネル]

キャロル・オコンネル/東京創元社/お薦め度★★★★★

マロリー・シリーズ、第五弾。

女巡査部長、マロリーの最大の売りはブラフ。「ブラフ」とは、こけ脅し、はったり、虚勢。特に、ポーカーなどでみせる、はったりの態度。本書でもポーカーでブラフをかけるマロリーが登場する。

本書のもうひとつの売りはマジック、前作でも登場しているそうです。さしずめ、日本の作家でいえば、泡坂妻夫氏でしょうか・・・

イントロが実にいい。奇術の祭典で再演される「失われたイリュージョン」、そのステージで演者がクロスボウの矢で射抜かれて死亡、感謝祭のパレードで、犬の風船をぶち抜く発砲事件発生、マロリーに容疑がかかる。

容姿端麗、頭脳明晰、それとは対照的に、口から出る言葉は辛らつそのもの、「天使」と「悪」が同居する、そんなアンチ・ヒロインの単独捜査が開始される。

フェスティバルに召集された四人の老マジシャンたち、亡くなった妻・ルイーザをいまも同席させるマジシャン・マラカイ、第二次世界大戦中に起きたルイーザの死、それにかかわった老マジシャンたち、過去がもたらす死の罠とは・・・

マロリーの「悪」の部分、ちょっとわたし的にはたまらないところ、は生い立ちに関係しているようなので、何冊か読んで見んでみる必要がありますね!


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