カリフォルニア・ガール [book] [T・ジェファーソン・パーカー]
T・ジェファーソン・パーカー/早川書房/お薦め度★★★★
2005年MWA賞受賞作!「サイレント・ジョー」に続く二回目の受賞
1960年代―エド・サリバン・ショーにビートルズが出演、それに呼応するモンキーズ、ロックミュージックの隆盛。ドラッグ、セックス、カウンター・カルチャー。マーキュリー計画、ケネディ暗殺事件、リチャード・ニクソン大統領、ベトナム戦争・・・―アメリカがもっとも輝いた時代。
ベッカー家の次男、ニック、オレンジ郡保安官事務所殺人課部長刑事、初めて指揮をとることになったのは、腐肉にも、子供の頃から知り合いのヴァン家次女、ジャニルの殺害事件、頭部をが切り落とされた無残な姿の・・・
ベッカー家、長男、牧師、ディヴィッド。三男、クレイ(ベトナム戦争で戦死)。四男、新聞記者、ベッカー。一方、ヴァン家、長女、リネット。長男、レニー。次男、イーサン。三男、ケーシー。それぞれが背負う過去と現在を絡ませながら事件は進展する。
前受賞作「サイレント・ジョー」は題名通り、クールな主人公が重い過去を引きずりながら事件を追うという設定だったが、本書は兄弟の絆、家族の崩壊、家族愛、男女の愛憎など複雑に絡み合う家族と事件という設定になっている。
結末は凄くホットなのだが、現在と比較してゆっくりと流れる時間、それが物語全体を暖かく感じさせる。なんとも不思議な一冊。
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by Bloking (2005-11-10 21:47)