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看守眼 [book] [横山秀夫]

横山秀夫/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

県警機関紙の編集担当、山名悦子。「R警人二月号」は無事定年を迎える人たちの”御苦労様特集”が柱となっている。

「F署刑務課留置管理主任・近藤宮男」。彼の原稿が今だ未着となっていた。悦子は近藤の自宅を訪ねる。対応に出た妻、有紀子の口からでた言葉は「私、穴蔵刑事、って呼んでるの」。

近藤は三十八年の勤務のうち、二十九年を留置場の看守として過ごし、若い頃から一貫して刑事志望だった。一年前の「死体なき殺人事件」を捜査しているのだという。妻の言葉を借りれば「だから、穴蔵刑事が穴蔵から出てきちゃったってわけ。定年でね」。

近藤は証拠不十分で釈放された容疑者の男を追っていた。看守として長年培った「看守眼」がそうさせるのだった・・・

表題の「看守眼」がいいですね。


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