レイクサイド [book] [東野圭吾]
東野圭吾/実業之日本社/お薦め度 ★★★★☆
ベッドの横で愛人が倒れていた。ノースリーブのワンピースに見覚えがあった。「どうしてこんなことに・・・」。妻の美菜子がわたしの横に立った。わたしと同じように愛人を見下ろし、そして呟いた。「あたしが殺したのよ」
子供の進学合宿に集まった四組の家族。
「美菜子さんを殺人犯にしない方法は一つしかない。事件そのものをなかったことにするんです。具体的にいえば、あの死体を処分するんです。我々の手で」。「どうされますか。我々の気持ちは固まっているんですが」
夫は愛人の死体を湖の底へ沈めることに加わる。重りと一緒にビニールシートに包み、ロープを何周にも巻き付けボートに乗せた・・・
一方、美菜子はアリバイ工作のため愛人になりすまし、旅行バッグを提げ無事にチェックアウトを済ませた。旅行バッグは夫の手で愛人宅へ向う。旅行カバンをしまうため、クローゼットを開ける。夫がそこで見つけた何枚かの写真。そこに写っていたのは美菜子を含めたほとんど四家族の姿だった。
事件の真相は何処に?最後に待ち受けるドンデン返しとは・・・本格的推理小説の要素をすべて兼ね備えた一冊!
追伸:これが東野圭吾のテンポ?以前、どこかで感じたテンポでは?そんなことを考えながら読み進んでしまった。ひょっとすると、山口雅也のテンポだったのでは!?個人的な勘違いかな・・・
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横山秀夫、宮部みゆきも読みますが、東野圭吾の虜です
by りり (2005-04-11 13:18)