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クライ・マッチョ [book] [~'23海外編]

sample1.jpgN.リチャード・ナッシュ/扶桑社/お薦め度 ★★★★☆

1975年の作品

クリント・イーストウッド監督&主演映画の原作

主人公はロデオスターのマイク・マイロ、38歳、落馬事故のあと雇い主、ハワード、から首を宣告される。その穴埋め?として、ハワードからメキシコで離婚した妻と住む息子、ラフォ、を誘拐してテキサスに連れて来たら5万ドルを払うという提案を受ける。

メキシコに向かうマイク、母親の口をついて出た言葉は「わたしの息子ラフォはとんでもない怪物なの!」。8,9歳の頃から、現在11歳、母親のもとを離れ、路地や賭博場で生きている、と。

闇の闘鶏場でラフォを見つけるマイク、警察のガサ入れに乗じラフォと対峙、ラフォは北行きを選択した。通じ合わないふたりの道中が始まる。

警察に追われる?ふたり、主要道路を避け、乾燥地帯や砂嵐のなかを進んだり、荒涼とした山々や田舎町をめぐる逃避行・・・田舎町で出逢う家族、老人がふたりの距離を近づける。

運命的な結末、どれをとってもクリント・イーストウッド的と言っていい。読了感爽やかな掘り出し物の一冊!


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