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台北プライベートアイ [book] [~'23海外編]

sample1.jpg紀蔚然/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

台湾ミステリー

「私立探偵 呉誠」、「Private Eye Chen Wu」、元大学教授、演劇学、英語を教える、劇作家、パニック障害、ひねくれもの・・・妻に逃げられ?マンションを売却、雑多な街で私立探偵に。

台湾から新しい探偵、なかなかの設定、の登場!?

初めての依頼は、急にぎくしゃくしはじめた父親と娘の関係調査、なんとかこなしたものの、柳の下に二匹目のどじょうはいなかった。暇を持て余す呉の目を引いたのは、台北中を騒がせる連続殺人事件、3人の老人が殺された、だった。

調査を始めた呉だったが、逆に容疑者として逮捕されてしまう。決め手は防犯カメラに映る呉の姿。イギリス同様、台湾も防犯カメラ社会・・・

容疑は晴れるが、それと引き換えに捜査に参加させてもらうことに。

この辺まではひねくれもののウンチク、台湾論、宗教論、日本論・・・も炸裂し、読者をひきつける。ただ、結末の犯行動機がウンチクの続きで終わってしまったのは残念!?

シリーズ一作目としては上々の滑り出し、次作に期待したい。


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