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時計仕掛けの歪んだ罠 [book] [~'23海外編]

sample1.jpgアルネ・ダール/小学館/お薦め度 ★★★★

趣を異にする警察小説

ストックホルム警察犯罪捜査課、サム・ペリエル警部は15歳の少女誘拐事件を担当していた。事件は三週間が経過したところへ有力な通報が、少女を目撃した、よせられた。現場に急行するも廃屋同然の家の地下室にはそれらしき痕跡はあったものの、少女はいなかった。

ペリエルは過去一年半の間に同様な事件、15歳の少女が行方不明、が起きていることからこれら三件は連続殺人事件であると断定、捜査を進めていた。

捜査が動きだしたのは、通報を寄せた女性と思しき人物が二件の現場にもあらわれていることだった。参考人として話を聞くことに成功するが、ふたりの会話は禅問答?まったくかみ合わないまま進む。

女性が釈放された直後、今度はペリエルが公安に確保され、皮肉にも彼女、公安の潜入捜査官モリー、の内部調査委の尋問を受けることに・・・

刑事vs公安の構図が出来上がり、取調室で繰り広げられる緊張の二回戦はみもの。お互いの持つ断片情報が少しづつまとまり始めると、事件の第二幕が上がる。なんとペリエルとモリーが組織を敵に回し、単独捜査に打って出るのだ・・・

これ以上は語れませんが、ペリエルとモリーの九年生、八年生の時のことが事件の大きな鍵を握っているとだけ言っておきます。ラストの一行が次作への伏線!?第二弾も期待しましょう。

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