最悪の館 [book]

ローリーレーダー＝デイ/早川書房/お薦め度 ★★★★

アンソニー賞受賞作

夫の遺品の中にあった予約確認書、星空観測の保護区として有名なダーク・スカイ・パーク、結婚記念１０年の記念として夫が予約していた、を見つけ、そこを訪れることにするイーデン。

ゲストハウスに着いてみると、そこには６名の先約があった。ゲストハウスまるごとではなくスイート一部屋の予約だったのだ。シカゴへ引き返そうとするイーデンを引きとめたのは魅力的な男性マロイ、６名のリーダー的存在？みんなは大学時代の同級生らしい。

事件はその夜起きる。マロイが何者かに殺される・・・前半の１/３が６名の関係ともう一つはっきりしないイーデンと夫の死、何かあるとは予感は出来るが頁をめくる手が重い。

疑心暗鬼の５名、それぞれの過去、現在、未来が少しづつ明らかになるにつれ事件が起きる。あたかもイーデンが加わったことに触発されて！？

最近では珍しい愛憎劇？暗所恐怖症、夢遊病者？の語り手、最後の最後まで誰がどうなのかわからないフーダニットな一冊。

タグ：アンソニー賞