ザリガニの鳴くところ [book] [~'23海外編]
ディーリア・オーエンズ/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
2019年アメリカで一番売れた本
1952年、カイア、湿地のほとりの小屋に住む少女6歳、を置いて母が家を出て行く。それに続きふたりの姉、兄も家を出て行く。小屋に残ったのは父親とカイアだけ・・・
飲んだくれの父はたまにしか家に帰ってこない。自力で生きていかなければならないカイア。ときどき父からもらう少額のお金と、潟湖からのめぐみ、貝、牡蠣、魚、を売ってほそぼそと暮らしていた。
町の人たちからは「湿地の少女」と揶揄され学校にも通えない。そんなカイアに読み書きを教えてくれたのは少年テイト、彼のお陰でカイアの世界はみるみる広がって行った。
テイトに恋心をいだくカイアだったが、テイトは大学進学のため泣く泣くカイアのもとを去っていく。
ひとりで生きて行くしかないと決意するカイアに地元の有名人、高校時代はアメフトのスター、チェイスが近づく・・・
1969年、チェイスの死体が湿地で発見される。ほどなく疑惑の目がカイアに向けられる。
自然に抱かれ生きる少女の成長譚、貧乏白人に向けられる差別、カイアを取り巻く自然環境、南部独特の風土、不審死事件の裁判・・・いろんな要素が絡み合った奥行きの深い物語。
久々に余韻を感じながら本を閉じる。最近では稀な一冊!?
2019年アメリカで一番売れた本
1952年、カイア、湿地のほとりの小屋に住む少女6歳、を置いて母が家を出て行く。それに続きふたりの姉、兄も家を出て行く。小屋に残ったのは父親とカイアだけ・・・
飲んだくれの父はたまにしか家に帰ってこない。自力で生きていかなければならないカイア。ときどき父からもらう少額のお金と、潟湖からのめぐみ、貝、牡蠣、魚、を売ってほそぼそと暮らしていた。
町の人たちからは「湿地の少女」と揶揄され学校にも通えない。そんなカイアに読み書きを教えてくれたのは少年テイト、彼のお陰でカイアの世界はみるみる広がって行った。
テイトに恋心をいだくカイアだったが、テイトは大学進学のため泣く泣くカイアのもとを去っていく。
ひとりで生きて行くしかないと決意するカイアに地元の有名人、高校時代はアメフトのスター、チェイスが近づく・・・
1969年、チェイスの死体が湿地で発見される。ほどなく疑惑の目がカイアに向けられる。
自然に抱かれ生きる少女の成長譚、貧乏白人に向けられる差別、カイアを取り巻く自然環境、南部独特の風土、不審死事件の裁判・・・いろんな要素が絡み合った奥行きの深い物語。
久々に余韻を感じながら本を閉じる。最近では稀な一冊!?
コメント 0